蔵前仁一「旅で眠りたい」(新潮文庫)

2007年4月17日火曜日

蔵前仁一

t f B! P L

 おなじみの旅本作家・蔵前仁一さんの旅本。

今回は、アジアを通ってアフリカに行く予定の旅なのだが、収録されているのをみると

 

「長い旅へのあやふやな出発」

 

「台湾の退屈、香港の腰痛」

 

「タイの島でひと休み」

 

「インドは今日も暑かった」

 

「パキスタンの砂漠を越えて」

 

「不思議の国イラン」

 

「アジアの終着駅トルコ」

 

といったもので、おいおい、アフリカにいつ着くんだよ、といった塩梅である。

 

それもそのはず、日本を出るまでも、芦屋の知人のマンションで1週間過ごしたり、沖縄の波照間島の2食つき3500円の民宿(晩ごはんに冷奴の巨大鍋、刺身の特大盛り、サラダ大盛り、野菜の煮付け大量、ソーメンの土鍋、親子丼、さらには具だくさんのカレーうどん、知合いの漁師が届けてきたたくさんのとれとれの魚の焼き物が毎日でるような宿)で、飽食の毎日を過ごしたり、といった具合である。

 

さらに海外に出たら出たで、台湾では、高地の村まで足を伸ばしたり、タイのピピ島ではなんともやる気のないバンガローに1週間以上ダラダラと宿泊したり、沈没のメッカ インドでは、病気にかかったせいもあるがカルカッタに2週間、カトマンズに5週間といった感じで通算6ヶ月滞在といった具合。

今回は、いつもの旅に比べても、なおさらゆっくり、ダラダラと旅を続けている感じがする。

 

最近、旅本に顔を見せなくなったイランといったところや、人気が高くなっているトルコとかもきっちり収録されていて、まあ、アジアの旅総集編といったところか。でも、同じようなルートを辿った沢木耕太郎の「深夜特急」が、求道的で、どことなく悲壮な感じがしていたに対し、この人の旅は、のほほんとした感じで味があるんですよね。

 

結局は、アフリカへの旅は、この本には収録されなくてアフリカ間近のアジアでこの旅本は終わるのだが、時間のある昼下がりに、ダラダラと読んで楽しい旅本であります。

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日本の人口最少県の住人。なりわいは行政書士。読書好き、ガジェット好きの昭和人です。

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